広告にまつわる話ブログ

広告代理店でマーケティングを担当。好きな広告について語ります。

コンテンツマーケティングとは何か?

 コンテンツという言葉は数年前からよく使用される言葉で、今も使われている言葉ですね。

しかしそれって何を指しているのかわからない。ということもよく言われていたります。

そこで、今日はコンテンツマーケティングについてご説明したいと思います。

 

コンテンツマーケティングとは何か?

コンテンツマーケティングとはコンテンツを利用したマーケティングのことですから、上記の意味を当てはめると「ユーザーの興味を引くような、ある程度まとまった量の情報」で「商品が売れる仕組み作り」をすることと言い換えることができます。

 

つまり、コンテンツマーケティングとは価値のあるコンテンツでターゲットユーザーをWebサイトへ呼び込んでファン化し、問い合わせや商品購入などの行動へとつなげるマーケティング施策のことです。

ここでいう「価値のあるコンテンツ」とは、「ユーザーが知りたい情報を分かりやすくまとめたコンテンツ」のことを指します。コンテンツマーケティングを成功させるためには、「ユーザーが知りたい情報」つまり「ユーザーが抱えている悩みを解決する情報」をWebサイトへ継続的に掲載していくことが必要です。「ユーザーが知りたい情報」をWebサイトへ蓄積することによって、ユーザーの役に立つ、信頼性の高いサイト」になります。

 

 

コンテンツマーケティングの定義

Content Marketing Instituteでは、コンテンツマーケティングを以下のように定義している。

 

Content marketing is a strategic marketing approach focused on creating and distributing valuable, relevant, and consistent content to attract and retain a clearly defined audience — and, ultimately, to drive profitable customer action.

 

【和訳】コンテンツマーケティングは、価値、関連性、一貫性のあるコンテンツを作成して配信することに重点を置いた戦略的マーケティングアプローチ。明確に定義されたユーザーを引きつけて維持し、最終的には収益性の高い顧客行動を促進する手法。

 

参照:What Is Content Marketing?

一時的な収益の獲得ではなく、ファン化の促進を通じて中長期的な多くの収益を獲得できるのがコンテンツマーケティングの特徴だ。

 

 

コンテンツマーケティングの情報伝達の仕組み

従来の広告においては、テレビCFにしても雑誌広告にしても、メディアが企画したテーマに興味を持って訪れた、視聴者、読者に対して、時間的、空間的に割り込んでメッセージを伝達するという手法がとられました。

 

情報ソースが少ない時代であれば、この手法は強力でありました。

 

しかしメディアフラグメンテーション(断片化)といわれるように、現代の生活者はテレビを見ながらスマホを操作するなど断続的にコンテンツを消費しているため、常に忙しい状態であり、広告メッセージに反応する確率が低いだけでなく、広告が邪魔で迷惑な存在になっている可能性が高いのです。

 

情報オーバーロードといわれるように、生活者は消費できる情報量の何倍もの情報に日々接しているといわれています。

 

では生活者は全ての情報をシャットアウトしているのかというとそうではない。ウェブサイトの利用状況などのデータを収集しているAlexaによると、世界で最もアクセス数の多いサイトはgoogle.comとなっています。

 

生活者は、情報があふれているため、広告による情報提供は拒否するけれど、必要な情報は足りず、情報を求めて必死に検索をしているという奇妙な現象が浮かび上がってくます。

 

コンテンツマーケティングの事例

コンテンツマーケティングの成功事例を調べることで、自社ではどのような方向性でコンテンツマーケティングを進めれば良いのかといったことも見えてくるはずです。

 

⇒BtoB企業がコンテンツマーケティング・オウンドメディアマーケティングを行うべき理由と成功事例

⇒【成功事例】コンテンツマーケティングECサイトを復活させた戦略的設計とは?

 

コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違い

「コンテンツマーケティング」について説明をしましたが、実は「コンテンツSEO」という施策も存在します。

 

よく「コンテンツマーケティング」と「コンテンツSEO」を混同される方もいますが、施策の内容や目的などが異なります。

 

そのため、同一に扱っていると施策の目的だけでなく効果測定、目標などもあやふやになってしまいます。そこでまずは違いをしっかりと理解しましょう。

 

まずは大枠を見ていきましょう。

 

コンテンツマーケティングですが、「ターゲットになる見込み顧客に対して価値のあるコンテンツを適切なタイミングで提供し、購買行動を起こさせるための一覧のマーケティング施策」になります。

 

一方で、コンテンツSEOとは、「ターゲットになるサイトやサービスを知らない見込み顧客に対して価値のあるコンテンツを定期的に提供することで、サイトのSEOを改善しサイトへの流入を増やすための施策」になります。

 

そもそもSEOが「自然検索でより多くのキーワードが検索結果に上位表示されるようにするための施策」であるため、コンテンツSEOSEO施策の一部といえるのです。

 

コンテンツマーケティングの実践方法

 

適切なコンテンツを作成し、見込み客を認知から購買に導くためには、「誰に」、「何を」、「どういう順番で伝えるか」を決める必要があります。

 

誰に伝えるのか

コミュニケーションで最も重要なのは誰に伝えるのかを明確にすることだ。伝える相手が違えば、伝える内容も伝え方も異なるからである。コンテンツマーケティングにおいては、誰に伝えるのかを明確にするために、まずペルソナを設定します。

 

何を伝えるのか

伝える相手が明確になれば、伝える内容も明らかになってきます。設定したペルソナ別に、どんな情報があれば惹きつけることができるのかを検討します。但し、見込み客視点だけでは、購買につながらない可能性があります。

 

企業として伝えたいことが伝達できているかも確認する必要がある。つまりペルソナ視点と企業視点の2つの視点で何を伝えるのかを決める必要があります。

 

どういう順番で伝えるのか

「誰に」、「何を」が明確になったら、必要な情報を漏れなく伝えるために、どういう順番で伝えるのかを設計する必要がある。また、伝える相手によって適切な媒体を選ぶことも重要です。

 

コンテンツを知ってもらうためのコンテンツプロモーション

 

コンテンツを制作するには時間とコストがかかるため、完成すると満足してしまい、これだけ良いコンテンツを作ったのだから、そのうち閲覧数も増えるだろうと何もしないケースが多い。

 

しかし良いコンテンツを作ってウェブサイトに掲載すれば、ただそれだけで見込客が集まってくるわけではない。良いコンテンツを機能させるためには、そのコンテンツの存在を見込客に知ってもらう必要があります。

 

この活動を、コンテンツプロモーション、あるいはコンテンツアンプリフィケーションと呼びます。

 

コンテンツプロモーションを成功させるには、既にその企業と関係性が構築できている層、インターネット上で影響力のあるインフルエンサー層、まだ関係性はないが潜在的な見込客である層という3つの層に対してコンテンツを届け、コンテンツをシェアしてもらうことが重要です。